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4/17 立山雪崩レポート ホダカ First Descent

4/17 立山雪崩レポート ホダカ

立山で17日に巻き込まれた雪崩のレポートです。

17日15:50、真砂岳の西側の尾根から南に向かって沢へ滑っている途中で巻き込まれました。

尾根上をハイクして沢に向けて滑走開始。途中から斜面が落ち込んでおり先が見えないので、一旦左側に大きめにターンして減速。ターンしながら下をのぞくと沢まで雪がつながっており、滑れそうなのでそのまま落ち込みに進入しました。

このとき斜面上から雪がパラパラ落ちてくるのに気づきますが、上方を振り返る間もなく、周囲の雪がブロック状になって動き出し、雪崩と分かったときには身体が押し流されていました。その後は雪煙で視界がなくなり、一瞬のことですがどこを流されているのか分からなくなります。写真やGPSのログを見ると、滑走するつもりだった落ち込みを雪崩と一緒に滑落していたようです。不思議と衝撃は全くありませんでした。

視界が回復した時は脚がデブリに埋まったまま沢を流されていました。流されている途中、身体が回転したり頭が下になったりすることはなく、頭と腕は常に雪の上に出ていました。そして身体の左脇腹から右ひざ辺りを結ぶ線から下が埋没した状態で停止。幸いにも無事でした。

停止後は周囲にいた数人に掘り起こしてもらい脱出。目撃した方の話では、途中で自分が誘発した雪崩が上から追いかけてきて、落ち込み手前で減速したときに流されたとのこと。

凍結層の上に積もった15cm程度 (破断面を近くで見ていないので不確か) の新雪層の点発生雪崩でした。西向きの斜面では他にもいくつか点発生雪崩が起きていました。この日朝はガスっていましたが、14時から急に晴れたので、日射の影響で前日までに降った雪が重くなり雪崩れやすい状態にあったのだと思います。

周りの雪がブロック状になったときは本当に死ぬかと思いました。雪崩に巻き込まれたら泳ぐようにして雪の上に浮上する、という話を聞くことがありますが、このときは流れてから停止するまで雪の重みでそんなことできません。流されるままでした。

立山真砂岳の雪崩の跡
立山真砂岳の雪崩の跡。赤丸が巻き込まれた場所。当日の17:40室堂山荘から撮影。

立山真砂岳の雪崩の跡
立山真砂岳の雪崩の跡。当日の17:40室堂山荘から撮影。

立山真砂岳の雪崩に巻き込まれた際のGPSログ
立山真砂岳の雪崩に巻き込まれた際のGPSのログ。
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[2010年04月27日]

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