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2009年03月 First Descent

Canada Trip8 レベルストーク マウンテン リゾート Hiro

2月27日


カナダに来てから6回目の朝が来た。
昨夜は雲ひとつ無く、放射冷却の影響でかなりの冷え込みを想像していたが、窓越しから見える空にはどんより雲がかかっていて、それほど強い冷え込みはなさそうだ。

パソコンを立ち上げメールと日本の情報をチェック。
自分の旅のスタイルはインターネットのおかげで10年前と大きく変わった。
インターネットが無ければ、こんなカナダの山奥で日本の様子を知りえることは不可能だし、仕事や家族との連絡も面倒だ。
ここレベルストークでもネルソンでも、日本で使用している携帯もそのまま使うことができる。
インターネットの功罪か、非日常とパウダーを求めて旅にやって来たはずなのに、パソコンが手放せなくなった。
日常の延長のようで、カナダに来てからも、なんとなく時間に追われるような気がしてならない。
キャットで滑る以外は特に予定も持たずカナダにやって来て、気ままな旅だったはずなのに、心には余裕を持てぬまま、旅は最終日になってしまった。

レベルストーク周辺にはヘリやキャットカンパニーがいくつかあるが、今回は一番手軽なスキー場からアクセスするレベルストーク・マウンテンリゾートのキャットに予約を入れていた。
モーテルからレベルストークのスキー場までは、町の中心を抜け車でおよそ15分。
スキー場はフロントガラスの視界から全体像を把握することができないほど縦に長い。
スキー場のトップは2,225m、ボトムは512mで標高差はなんと1,713mにもなる。
リフトはゴンドラ1基を含んで3本とスキー場の規模からすれば少ないように思えるが、来場者の数と縦に長いレイアウトを考えると、たったの3本でも問題はない。
平日ということもあるがスキー場の駐車場はガラガラで、ウイスラーのようなリゾートと比べるととても静かで落ち着いた雰囲気だが、ベースロッジにはチケット売り場とレンタルスキーの施設しかなく、あまりに何も無さ過ぎて寂しい気もする。
これからの開発が期待されるが、一方では世界的な金融危機の影響で開発計画をめぐる親会社の財政再編もあったとか。

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レベルストークのリゾート内のカフェテリア

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賑わうカフェテリア

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レベルストークのリゾート内に掲示されているCAAの雪崩予報

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リゾートのコンディションを知らせるインフォメーション(日本のスキー場もこれぐらい必要なのでは)

コンクリートのリゾートマンションのようなベースロッジに入ると、キャットの担当者が待っていた。
ここでは誓約書にサインをして、キャットのベースへアクセスする為にリフト券を受け取るだけで実際の集合場所はゴンドラの中間駅にあるロッジのようだ。
日本では見たことが無い野外に剥き出しの山麓駅からゴンドラに乗車。
中間駅と言っても、ゴンドラ全体の5分の1程度の地点で下車すると、大きなシャレー型のロッジがあった。
機能的にはこちらが本来のセンターハウスのようだ。
ロッジの前でロペスという南米系のガイドが我々を迎えてくれた。
ロペスという名前もそうだが、ブラジルのサッカー選手の様な顔立ちはラテンそのもの、雪山にはちょっと似合わない。
彼の案内で中に入ると、そこはお客さんで満員だった。
でも、よく見ると、本日開催されるレースの参加選手と関係者ばかりで、彼らを除けばキャットの客以外に一般客はいない。
時間が早いこともあるが、普段はガラガラなんだろうか。
キャットのゲスト用に準備されたパンケーキやヨーグルト、フルーツなどの朝食を食べた後、ビーコンを受け取り再びゴンドラに乗り込んだ。
ちなみにここで使用されているビーコンはトレッカーDTS、バルハラはマムートの旧型の2アンテナだった。

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ゴンドラトップには過去数日間の救助者された人数や救助に要する費用が書かれていた。

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ゴンドラトップに設置されたビーコンのトレーニングエリア
Backcountry Access Beacon Training Parks

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レベルストークの標高差は北米一。
標高が高くなるに連れ、景色の素晴らしさは想像を絶するものとなった。
スキー場の正面にはアッパーアローレイクを挟んで雪で覆われたモナシー山脈が視野いっぱいに広がり青空とのコントラストが美しい。
ヘリスキー日和なのか、エンジン音を響かせてヘリがモナシーの山中へ飛んで行った。
ゴンドラから下を見ると、至る所にクリフを示す看板が立っている。
立ち入りを規制するロープは何処にもない。
かなりの高さがあるクリフもあり、これが全面パウダーであれば凄い斜面であることは間違いないが、そのまま行ってしまえば転落、即、骨折というようなことになりそうだ。
レベルストークは一昨日までは雪が降り続いていたようでHSTは40センチに達したようだが、昨日の晴天で全て食い散らかされたようでゲレンデ内にはパウダーはもう残っていなかった。
ゴンドラの山頂駅には、遭難者の数や捜索に要した費用を掲示し、ゲレンデ内で滑ることを強く求めていたが、そのすぐ横にビーコンのトレーニングゾーンが設けられていたのは苦肉の策だろうか。
そこから、さらにピーク直下へ向うリフトに乗車。
暫くするとリフトはガスの中に入り廻りが見えなくなったが、すぐに雲海の上に出た。

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山頂へアクセスするクワッド

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山頂直下で雲の上に出た

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雲海の上にはモナシーの山々が

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奥のツリーがキャットのエリア

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ガイドのロペス

リフトを下車、標高差にして300mほど下り、ゲレンデから外れて森の中をトラバース。
50mほど移動したところでキャットロードと思われる林道と合流。
その先には黄色いキャットがあった。
キャットロードから上は樹林帯でツリーの間隔はかなり濃い。
昨日のトラックは残っているが、一昨日までの降雪を考えると、トラックは昨日のものだけに違いない。
キャットはバルハラのものと比べるととてもきれいで、各座席には水とジュースのペットボトルが置かれてあった。
キャットはつづら折になったキャットロードを走り樹林帯を抜け山頂直下に広がる台地上のオープンバーンに出て我々を下ろした。

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ここから上がキャットのエリア

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レベルストークのキャット

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ボトムへゲストをピックアップしに向かう

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ノートラックで最高そうに見える斜面なのに・・・

辺り一面、1センチ以上はある表面霜がびっしり覆い尽くしていた。
モナシーからセルカーク山系では点在する多くの湖から蒸発する水蒸気で表面霜ができやすく、それが埋没し、一シーズンに渡り積雪の中に残り重大な弱層となるケースが多いと話には聞いていたが、昨夜は標高の高い場所では快晴だったと思われ、セオリーどおり表面霜が形成されたようだ。
とても薄いガラスの破片を蹴散らかしたような感覚がスキーを通して足裏に感じる。
不思議な感覚はとても気持ちがいい。
斜度が増し始め、いよいよディープパウダーに突入かと思った、そのすぐ後、サンクラストに脚を取られた。
この悪夢は、ほんの一部の斜面に違いないと、斜面を変え、標高を落とし、ツリーに突入したが、どこまで行ってもクラストは続く。
それもたちの悪いクラスとでスキーの方向を変えることができない。
二本目の斜面の途中でガイドのロペスが、これ以上はコンディションが良くならないのでリタイヤも可能で、その場合、シーズン中の別の日にいつ来てもキャットに乗ることができると説明したが、我々にしてみれば、それは不可能だ。
自分達は、もう今シーズンは来ないと言うと、来シーズンもOKだと言ってくれたが、このキャットには二度と来ないだろう。
ゲスト12人の内、我々3人を含む5人がリタイヤした。
我々にしてみれば、バルハラで良い思いをしたので、精神的な貯金があり、リタイヤすることには何らためらいは無く、これからケローナまで200km近く移動することを考えると、まあ、これも良かったかもしれないと思えた。

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辺り一面、表面霜が

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山頂直下のリゾート内のコース

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ゲレンデ最下部はアッパーアローレイクに飛び込むようなコースが続く

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[2009年03月29日]

八方 無名沢    Toshi

 穏やかに晴れたので、八方の無名沢に撤退ありきで行くことにしました。
ゲレンデトップでハイク準備を始めると、天気が良いせいか多くの人が入山していた。
ハイク準備
ハイク準備のナンチャンとマニ
入山マニ
入山するマニ

尾根を登っていくと、風が出てきた。
駐車場では風が無かったのに・・・。
さらに上がっていくと風がますます強くなり、飛ばされそうになる場面も。
さすが風の八方。
ハイクマニ
ハイク中のマニ
ハイクのナンチャンとトシ
ハイク中のナンチャンと自分

便所小屋に着くと、何組かが滑走準備を始めている。
ここまでの到着時間が早かったので、無名沢まで行くことにした。
穏やかな天気
穏やかな天気
休憩
休憩中のナンチャンとマニ

標高2361へ上がると、あんなにいた人達がいなくなっていた。
滑走準備をしている最中に数名がドロップ。
カリカリカリと、嫌な音。
注意しながら右側にトラバースをかけようと滑り出したところ、エッジが抜け尻もちのまま隣の沢を滑落!!!
なかなか止まらず、落ちながら頭が下にならないよう考えつつ、生きた心地がしなかった。
何とか停止したものの、ビビッて動く事が出来ず。
ナンチャンとマニに助けてもらった。
後で聞いたら、50mほど落ちたらしい。
滑落前滑走準備
滑落前の滑走準備(この後、悲劇が・・・)

そこから登り返し、無名を横断。
途中の樹林帯で滑走準備をし、気を取り直して滑走。
シャバシャバの雪だったが、昨日ほど結合が悪くなかった。

何とかガラガラ沢も滑り、川まで到着!!
降りた山を振り返り、無事帰還できたことを感謝。

川沿いの林道は、すでに多くのところで雪が無くなっていてかなり歩いて下山。
特にひどかったのは二又手前の小さな橋で、一面が水溜りに!!
先頭のナンチャンが板を担いで濡れない様に手すりをまたいで移動。
すごいなー!!
自分らも同様に続いてまたいで進んだ。
写真を撮っていないのが残念!!(笑)

日曜は雨予報だったので、夜の宴会は3人で盛大に(気持ち)行なった。
試練の連休だった。
[2009年03月22日]

裏ひよ・・・撤退!! Mani

午前3時過ぎに東京を出発。
長野に近づくにつれ雨が強くなってきて、
「先週よりひどいよぉ。(T-T)」
とトシも私もテンションは下がり気味。
白馬に入ったら山はがっつりガスにおおわれていてさらにダウン。↓↓

作夜から白馬入りのホダカと大向旅館で合流。
とりあえず、天気は回復の予報だし、
栂池からゴンドラであがって決めよう!!

雨もあがりガスも薄れて青空も見えてきた。
で、ひよどりへ向かうことに決定。

しかし、さっきまでの雨のせいで足元はズルズルおまけにラッセル付き。
スキーのホダカも苦戦。
でも、さすが!!途中からはまったく追いつけない。
うちの夫婦の課題はやっぱりハイク力UPだな。

滑走予定のひよどり峰を見下ろすと、なんとまぁデブリだらけ?!
それでもホダカのスキーカットでは流れそうな気配は無く、
彼からも大丈夫そうだから降りるとの無線連絡。

2番目、ホダカの滑走した方面へトラバースしながら私が出た。

ちょっとして、滑ってきた後方にどうも嫌ーな音。
サササーー。
振り返ると10m弱後ろの私が出発した場所が流れてる!!
「雪崩れてる。私が誘発した。ホダカ君、安全な場所にいる?」
「大丈夫。」
最初はわずかだったのに沢にそってどんどん雪の量が増えて流れて行く。

「すごい雪崩れてきてんじゃん!!」
と下のホダカから。
トシいる場所のやや下辺りから雪崩れたがトシからは確認できないらしい。

下もきれまくってるとのホダカの連絡。
この状況に誰もが納得の撤退決定。
下にいたホダカはスキー板も担いで登り返しでお疲れ様でした。

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<雪崩れ跡: Hodaka>


下山後、ホダカは本人も気付かない内に左の人差し指を負傷したとのこと。
栂池診療所の診察結果は骨折!!
ええーーーっ!!
そして明朝、悲しいかな彼は白馬撤退に。
かわいそうに・・・どうぞお大事にね。

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<負傷の指&レントゲン写真>









[2009年03月20日]

裏天狗  Hiro

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天狗原への斜面をハイク

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天狗原を横切り裏天狗へ

3月15日

自分にとって約1か月ぶりの白馬のバックカントリー。
土曜の午後から白馬の町でも雨が雪に変わり日曜はパウダーの期待が高まった。
前日にBCに入った人達の情報によると、深くて大変だったと言っていたので久々のフェイスショットかもと期待せずにはいられない。
大量の降雪の後の地形的なリスクを避けるため八方を断念し栂池からハイク。

栂池のロープェィを使い天狗原まであっという間のアプローチ。
しかし、期待していたディープなパウダーは天狗原の斜面にはなかった。
親沢源頭から裏天狗へドロップ。
ノートラックで素晴らしい斜面が広がっている。
スキーカットをしようと斜面に入るが新雪はわずか15センチ程度。
そんなはずは・・・
強風で飛んでしまったようで、がっかり。

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Hiro
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Toshi
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Hodaka
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Mani
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Nan
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Kenta
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Suzuki

気温は高く、標高が下がるにつれ暑くてたまらない。
大汗をかきながら裏ヒヨ方面へ滑り込む。
この先、雪も悪くなる一方なので西ヒヨからの登り返しも考えたが若栗まで行くことに。
以外にも若栗の日の当たらない北斜面は底つきがあるもののパウダーで気持ちよく滑ることができた。

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Susuki
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裏ヒヨから若栗へ
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若栗へ

午後2時には白乗駐車場に到着。
八方に行ったであろうSoulful TracksのNT*氏の携帯にラブコール。
八方の状況を聞くと、なんと「サイコーのパウダー」の嬉しそうな声が・・・
今シーズン最後のチャンスであったはずのパウダーを逃した失望感が倍になった瞬間だった。



[2009年03月19日]

戸隠 「小鳥の森」でランチ   Hiro

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3月14日
カナダから帰国して初めてチームに合流。
約1ヶ月ぶりの白馬だったが、金曜から土砂降りの雨。
天気予報でも土曜日の昼過ぎまでは雨の確立90%以上。

一夜明け、土曜朝の白馬は小雨。
気温は3℃。
微妙なところで標高を上げれば雪という期待もあったが昨夜の暖かさと下がってしまったテンションは回復せず滑走を断念。(後から聞いた話では標高1800m以上では最高のパウダーだったようだが・・)

そこで、JANのレベル1を受講した時に仲良くしていただいた戸隠の遭対協隊長のhatakichiさんのお店「小鳥の森」にランチを食べに行くことにした。
白馬からは長野に向かって鬼無里を越え、約1時間半、山道を走る。

お店は戸隠スキー場の入り口近くの静かな森の中に建つ一軒家。
ログハウスの店内は木の温もりと窓から見える雪景色が時間の経過を忘れさせてくれるとても心地よい雰囲気。

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とても居心地が良いので昼間にもかかわらずワインを注文。
シチリアの赤でコルボを運転手以外の皆でシェア。
そしてhatakichiさん自慢のカルボナーラをオーダー。
フレッシュな卵とパンチエッタが絶妙なコクを引き出しとても美味しい一皿だった。

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[2009年03月18日]

Canada Trip7 レベルストークへ  Hiro

2月26日

レベルストークへの移動日。
ネルソンから北へ約250kmのドライブ。
レベルストークには、昨年、北米一の標高差を誇るスキー場ができた。
そのレベルストークのスキー場が運営しているキャットに帰国日前日の予約を入れている。
もう十分にパウダーを楽しんだので、レベルストークのキャットはどちらでもいいというのが正直な気持ちだ。

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ネルソンのメインストリートのパーキングメーターにGMCアカディアを駐車

レベルストークへ出発する前にネルソンで買い物をすることにした。
ネルソンにはスキーショップやパタゴニアのアウトレットなど、どうしても見てみたい店があったが、どの店も17時過ぎにはクローズしてしまうのでキャットから帰ってきてからでは間に合わなかった。
店のオープンはクローズが早いためなのか、午前9時半からと早く、それに合わせてパタゴニアのショップに行ってみた。
円高の恩恵でカナダドルが非常に安いこともあり、財布の紐が緩くなる。
続いて、アークテリクスを扱っているアウトドアショップへ。
けっこうな品揃えで、現在の為替レートでの話だが日本の6割~7割くらいで購入が可能。
確か、去年来た時は1カナダドル=120円(現在77円)だったことを考えると、何もかもが安く思えてしまう。
アークのGamma MX ジャケットを衝動買い。
しかもセール中で販売価格より2割も引いてもらった。

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静かな平日の午前のメインストリート

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パタゴニアのアウトレット

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BCやクライミングギアが充実していたショップ

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アークテリクスを購入したショップ

午前11時過ぎ、
買い物を切り上げ、町の全体像が見渡せるクートニー湖の対岸へ渡った。
大きな橋と湖から丘陵地帯にかけて広がる小さなネルソンの町が印象的だった。

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ネルソンの中心街からクートニー湖の対岸へ渡ってきた大きな橋梁

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対岸から見渡すネルソンの中心部

再びハンドルを握り、ネルソンの中心街を抜け、31号線を、一旦南へ下る。
20分ほど走ったところで、6号線に合流し西へ向う。
さらに北向きに進路を変え山間地を走行。
さっきまでドライだったハイウェィは圧雪状態になった。
大手のレンタカーカンパニーで車を手配すると、どんなに雪の降る場所でもスタッドレスタイヤが装着されていたことはなく、オールシーズンのマッド&スノーでの雪道走行を強いられる。
アラスカでもコロラドでもジャクソンホールでもそうだった。
事前にメールで何度も問い合わせたが、スタッドレスは装備していないと、同じ答えしか返って来なかった。
ローカルのレンタカー会社に聞いてみたことがあったが、スタッドレスは装着されているという答えだったが、事故に巻き込まれた時の保険がけっこういい加減なので怖くて手が出せない。
結局、いつもと同じAIVIS。

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完全氷結した湖

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車の外は極寒

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去年もトイレを借りたナカスプ(Nakusp)のスタンド

レベルストークまであと90kmのアッパーアロウレイクで車をフェリーに載せなければならない。
湖には対岸へ渡る橋が無く、対岸へ渡る唯一の方法はフェリーだけ。
乗船場にあと少しというところで、無情にもフェリーは出航してしまった。
次のフェリーは1時間後までない。
思わぬ所で足止めを食ってしまった。
1時間10分後、ようやく車を載せることができた。
去年は日が落ちてから乗ったので周囲の景色は分からなかったが、寒さで桟橋の手すりもフェリーの甲板も凍り付いていた。

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凍りついた桟橋

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フェリーの時刻表、次は15時半

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対岸に接岸

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フェリーから下船

ネルソンの町にはほとんど雪が無かったが、レベルストークに近付くにつれ周囲は雪景色になってきた。
カナダに来て、レッドマウンテン以来久しぶりの青空。
でも、風が強く外は極寒。
ガソリンスタンドでおばちゃんに給油を任せ、雑貨屋といっしょになったスタンドの建物の中に避難。
こんなにいつも寒いのかと尋ねると、今日は特別だと言っていた。

レベルストークはネルソンよりも小さな町だった。
少し郊外へ出て、モーテルが建ち並ぶエリアでVacancyの看板を探しながら車を走らせた。
ネットで目を付けていたモーテルは何処も満室。
スキーの競技会があるようで、どの宿も選手でいっぱい。
空室を探すのに一苦労だった。
部屋はクイーンベットが3つ並び、浴室もとても綺麗で快適。
値段は140カナダドル(約1万円ちょっと)。
現在の為替レートだとかなりの割安感。
無線ランも問題なく使える。

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レベルストークで宿泊したモーテル

明日は、キャットが終わったらケローナまで約190km移動しなければならないし、その翌日はシアトル行きの午前6時の便に乗らなければならないので、ゆっくり晩御飯を食べる時間も無い。
一日早いが、今回の旅のささやかな打上のつもりで美味しいものを食べようということになった。
ネットで美味しいと書き込まれていた日本食レストラン「KAWAKUBO」へ行ってきた。
店内は黒を基調として仕切りに障子を使うなどしてなかなかの雰囲気。
本格的な寿司カウンターもある。
日本のビールやSAKEの種類も豊富で寿司をメインに丼ぶりやてんぷらもあった。
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いただいた寿司のコース

明日はついにカナダ最終日。
いつもの日本の味が恋しくなってきた。
[2009年03月09日]

白乗しっとりパウダー Kenta


この日は白乗へ。天気予報では晴れの予報があいにくの曇り空。
でも視界は良好で風もなく穏やかな日でした。

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天狗原から白乗へハイク。シールのスキー部隊は苦戦してましたが、
スノーシューのボード部隊は楽々ハイク。南面は見事に風と日射でやられてました。

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せっかくなので白乗のピークへ。太陽の周りに虹がありましたよ。
かりかりの山頂へHodakaさんが登ってました。

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Rider Nan photo Kenta

白乗は自分が気持ちよくドロップしたため、下部の写真しかありません。すいません。
雪はしっとりとしてて、気温の影響もさほどなく、予想以上に気持ちよくてよかったです。
自分的には当たってない今シーズンの中ではいい方でした。
ただし下部はちょっとモナカっぽくなってました。

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Rider Nan

さらに下の方はスキーにはつらかったようです。
スノーボードは最後まで快適にいけました。

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Rider Hodaka

ドロップ直前からどんどん天気が良くなり、日射の影響が出始めてました。
早めにいけてよかったよかった。さくっと滑って14時にはスキー場のボトムに到着。
ハイシーズンのパウダーとはいきませんが、今回は楽しくて帰ってからのビールがおいしかったです。
[2009年03月08日]

押出~トライアングル Hodaka

今日はブルークリフのワンデイツアーで押出~トライアングルに行きました。
押出は風で飛ばされた雪がボトムに溜まっておりそこそこ気持ちよく滑れましたが、トライアングルはクラストしてるせいで、曲がらない止まらないで大変でした。

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強風のため、八方のグラートクワッドが運休。リフトの脇を八方池山荘までハイクしました。

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押出を滑るツアー参加者。ボトムのあたりは結構溜まってました。

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押出を滑るツアー参加者。雪の溜まっていない場所はクラストで雪面が光ってます。

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トライアングル。パウダーは皆無でクラストとデブリでひどい状態でした。

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トライアングルを降りて沢に合流。どの斜面もテカテカでした。
[2009年03月07日]

Canada Trip6 SAKEパーティーとValhalla one more  Hiro

2月25日

昨日は全てが最高だった。

キャットから戻り、バフの自宅に行って来た。
一昨日の晩、ネルソンのレストランで一緒に夕食をした時に、日本酒があるので自宅で一緒に飲もうと招待してくれた。
彼とは、昨年、レタラックで彼がガイドをしてくれたことがきっかけで知り合った。
日本が大好きな彼が自ら我々のガイドを買って出てくれたと、後で彼から聞いた。
バフは日本雪崩ネットが行なっているレベル1の講師をする為に、毎冬、日本にやって来ていた。
今シーズンもその予定で、来日した際に白馬で日本酒を飲もうと話をしていたが、彼の仕事がBC州を統括する雪崩予報官に変わったことで来日できなくなった。
それならばと言うことで、ネルソンで会うことになった。

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バフのお宅でSAKEパーティー

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カナダの夜

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広いスペースのキッチンとグレックケリー氏の愛娘の作品

バフの自宅は我々の滞在しているアルパインモーテルから歩いて10分ほどの閑静な住宅街の一角にあった。
玄関を開けると懐かしく感じる香のにおいがした。
約100年前の建築は、アジア調の雰囲気に現代的な要素がミックスした、とてもおしゃれなお宅だった。
お土産には浜名湖名物「うなぎパイ」と彼の好きなワインを持っていった。
うなぎパイはブランデー入りの特別なもので「夜のお菓子」ではなく「真夜中のお菓子」とグレードアップしていた。
彼は意味をすぐに理解してくれた(笑)。
奥のダイニングテーブルで梅干とうなぎパイをあてに日本酒を呑みながら、彼の友人の故グレックケリー氏の話や日本の雪崩教育の立ち上げに関わったこと、映画のXファイルで特殊効果の仕事をしたことなど、興味深い話をたくさん聞くことができた。
あっという間に時間は過ぎ、酔いも手伝ってか玄関先で彼と一人ずつハグして別れた。

外へ出ると、雨は上がっていた。
バフの家に行く前にチェックしたウエザーネットの時系列予報では、朝まで雪か雨が降り続く予報が出ていた。
明日25日は、レベルストークへの移動日に予定していたが、絶好のコンディションは逃したくない。
キャットに空席があったので、もう一日バルハラで滑ることにした。
空席は2つしか無かったが無理やり3人入れてもらうことができた。
キャットの料金は48時間より前の予約では490カナダ$のところ、スタンバイ料金では一日遊んで、380カナダ$。
日本円で2万9800円というところだろうか。
雪は降るは、値段は安くなったは、ラッキーな出来事が続く。

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この旅で我々の足となったGMCのアカディア

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バルハラパウダーキャットのロゴ

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バルハラキャットのオフィス

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テンガロンハットがトレードマークのおっさん

25日、午前7時、
雨は明け方に雪に変わったようで、ネルソンの町も薄っすら雪が積もっていた。
モーテルの備付のレンジでベーグルと昨日の残りのサンドイッチを温め、ドリップしたコーヒーを蓋付きのボトルに入れ、慌しくGMCにスキーを積み込み出発した。

バルハラのオフィスには真っ白な肌をした北欧系と思われる団体が先に到着していた。
あとで聞くと、ノルウェーから来たと言っていた。
彼らからも日本の雪や山のことをあれこれ聞かれた。
最近は食文化だけではなく、スキー先進国の欧米人達が日本の雪山に非常に興味を持っているようだ。

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キャットのベースで HiroとTanno

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ローカルライダーのクリス

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セカンドランの斜面

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今日もたっぷり積もった

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ストレスの溜まる南斜面

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バルハラ、ラストランの斜面

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ガイドのタイラーと仲良くなった帽子のおやじ

昨日はガラガラだった青いスクールバスは満席。
ハイウエイを跨いで6号線を20分ほど西へ向う。
それから積雪で舗装されているのかどうか見分けが付かない細い一本道を山の中へ25分走ってキャットのベースに到着した。
ベースの積雪は昨日に比べかなり増えていた。
今日もウエザーステーションで気象観測に立ち合わせてもらった。
H2Dは12センチ。
ストームトータルは30センチオーバー。
3週間まともに降雪が無かったなんて信じられなかった。

今日は定員がマックスなのでキャットは2台で出発した。
2台のキャットは、それぞれ別々のエリアに向かうので同じラインを滑ることは無い。
今日が初日のノルウェーの団体をビーコン練習の為にウエザーステーションで降ろしたため、ファーストランは5人で滑ることになった。
すでにアドレナリンが噴出し、ガイドの話もろくに理解しないまま、45度ほどのオープンバーンに飛び込んだ。
EHPがノートラックのパウダーを掻き分けスプレーを上げる。
心地よい瞬間。
セカンドランも我慢しきれずに一番に発射してしまった。
しかし、この2本がこの日のすべてだった。
ノルウェーのメンバー達の滑りのポテンシャルが低く、キャットは昨日のクリフあり、マッシュありのピローラインには向おうとしない。
彼らの滑りを見たガイドが、彼らの滑走能力では無理と判断したのだろう。
3本、4本、5本、6本とメローな南面ばかりにドロップさせられる。
南面は↓30センチの所にクラスト層があって底付きを感じる。
イライラ・・・ストレスが溜まる。
ボトムのキャットロードに通じるツリーは間隔が狭いうえに固いクラスト層にスキーを弾かれバランスを崩しそうになる。
7本目、タイムアップ。
ベースに戻るラストランは北斜面。
急なオープンから樹林帯に入るとピローラインが待っていた。
斜面変化が多く、軽いパウダーに覆われた北斜面は再び気分を高揚させてくれた。
バルハラ最後の一本は快心の滑りで閉めることができた。

3日間お世話になったスタッフと仲良くしてくれたゲストに別れを告げバルハラを後にした。
ネルソンでの最後の夜はタンノが部屋のキッチンでステーキを焼いてくれた。
疲労が蓄積するとなぜか肉が食べたくなる。
ネルソンの酒屋で買ったオカナガンバレーのワインと肉汁は最高のマリアージュだった。

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ネルソン最後の夜は自炊


[2009年03月04日]

Canada Trip5 最高のコンディション Hiro

2月24日

ネルソン滞在二日目の朝を迎えた。
昨日から小雨が降り続き、標高の高いキャットのエリアでは積雪が増えたことは間違いないだろう。

昨年も来て感じたのは、この辺りのクトニーバレーは比較的暖かい。
週間天気の予報は雪ではなく雨の日も多い。
そんな日は「Fleezing level1000m」と表示され、それより上では雪になる。
バルハラのキャットのエリアの標高は1700mから2300m。
ネルソンで比較的暖かい日でも山ではパウダーが降り積もる。
今日はかなり期待が持てそうだ。

午前7時45分。
20分ほど車を走らせ、ハイウエイ沿いにあるバルハラキャットのベースに到着。
キャットのオフィスでは、コーヒーとパンケーキ、フルーツ等の軽い朝食を食べることができる。
朝早い集合なので大変助かる。
日本では考えられない広いスペースのトイレに入り、備え付けのテーブルの上に置いてある雑誌に目をやると、スキージャーナル別冊のラストフロンティアがあった。
だれか日本人が置いていったんだろうか。
カナダやアラスカに来ると、最近は必ずと言っていいほど、日本のパウダーについて聞かれる。
バフによれば、3~4年前にカナダの撮影クルーが日本で撮影をおこなった際にパウダーに大当たり。
日本はドカドカ雪が降る国だと、撮影クルーがカナダで紹介したらしい。

バスはおよそ45分でベースに到着。
ここまで来ると雨は雪に変わり期待が膨らむ。

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キャットに乗り込むNanとガイドのタイラー

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ウェザーステーションに到着

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積雪観測

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今日のガイドは昨日のガイドのライラのお父さんのレオ、カレはバフの友人でもる

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気象観測やプロファイルを見せてもらった

バルハラキャットのキャパは24人。
普通は2台のキャットによるオペレーションだが、今日のメンバーは11人でキャットは1台だけ。
ファーストトラックの確立は高い。

キャットは標高を上げ、気象観測を行なうウエザースティションに到着。
キャットから降りて気象観測を見学させてもらった。
H2Dは11センチ。
HSTは18センチ。
フットペンは50センチ。
ボトムでこのコンディションなら期待は持てそうだ。
キャットが標高を上げると雪はますます深くなる。
昨日とは明らかにコンディションが違う。

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一本目のドロップポイントに向う為にかなりキツイ斜面を上るキャット

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スキーカットでウインドスラブがばっさり落ちた

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ファーストラン 最高に気持良かった斜面

かなりキツイ斜面を登り標高2200mの広い稜線上で停止。
キャットを降りてから急斜面の入り口でガイドがスキーカットをするのを待つ。
見渡す限りふかふかのパウダーが降り積もっている。
ウインドスラブの上部をカットすると破断面30センチ、サイズ1程度で雪崩れた。
危険な箇所を落とせば大丈夫というのだろうか、ガイドは雪崩れたその横を滑って行った。
テールガイドがゲストにGOの合図を出す。
ファーストを狙っていた‘テンガロンハット’を被った50代そこそこのアメリカ人が、スキーカットの雪崩を見て、こちらにファーストを行けと合図を送る。
親切で先を譲ってくれた訳ではなく、俺を先に行かせて、安全かどうか確認するつもりだろう。
せっかく譲ってもらったので好意に甘え先に行かせてもらう。
「気持いい~」。
久々に味わう浮遊感。
昨日とは違い底着き無し。

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ボトムから再びキャットに乗り込む

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レタラックに比べ比較的オープンが多いバルハラの斜面

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こんなピローラインは最高に楽しかった

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クリフを飛ぶガイドのタイラ-

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今日のメンバーは我々FDの3人の他にアメリカ人2人と、昨日も参加していたローカルのクリスというリーダー格の青年が率いる15歳から22歳くらいの少し悪そうなカナダ人のスノーボードの6人。
でも、このクリス達のおかげで滑走ペースも斜面の難度も高くなりアドレナリンが出まくる。
クリフとマッシュが連続するピローラインを滑走。
クリス達にノートラックをやられないよう先を急ぐ。
いきなり大きなクリフにぶち当たり、肝を冷やす。
ガイドはその日のゲストの力量を見極めコースを選択しているようで、滑走技術が乏しいゲストと一緒になると、容易い斜面ばかり滑ることになり満足感が得られない。
実際、3日目はこのとおりになってしまった。
クリス達は落差10mほどあるクリフを躊躇することなく飛んでいく。
ちょっと怖いが、こちらも刺激を受けクリフを落とす。
クリフの下のフカフカのパウダーはセイフティーネットとなって優しく体を受け止めてくれる。
泳いでいるような感覚でノートラックのパウダーを蹴散らかす。

エクセレントな一日だった。

[2009年03月03日]

唐松岳を断念し八方沢~崩沢 Hodaka

今日はブルークリフのエキスパートツアーで唐松岳を目指しましたが、2361m地点から上がガスのため断念。ワンデイツアーに切り替えて、稜線上を引き返し八方沢~崩沢を滑りました。ここ1週間ほとんど雪は降っておらず、気温も高かったのでザラメ雪を楽しんできました。

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いつものように八方池山荘からハイク。このあたりはすっきり晴れてますが、上はガスってたので唐松岳を断念。八方沢方面にドロップしました。

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八方沢を滑るアシスタントのNTGさん。

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トラバースして崩沢上部に到着。

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崩沢にドロップするツアー参加者。

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崩沢を滑るツアー参加者。

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林道を滑ってHakuba 47の麓に到着。
[2009年03月01日]