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2008年08月 First Descent

キレット

夏休みを利用して木曜日から週末にかけ上高地をベースに登山に行ってきた。
メンバーはFDのレジェンド、六さんと二人。
約束の時間に2時間も遅れてきた。
訳の分からない言い訳に怒りが込み上げた。

金曜と土曜日は雨の予報が出されていたので、初日のうちに稜線上の小屋まで達したかった。
上高地に到着したのは午前6時半、六さんのトイレ待ちでさらに30分のロス。
またも怒りが・・・
出発したのは午前7時半になってしまった。

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超ハイペースで横尾に到着、ここまで1時間50分。
あまりのペースに六さんの太腿は悲鳴を上げ始めた。
屏風岩を通過して一気にスピードダウン。

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リタイア直前の六さん

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11時半前には涸沢小屋を越えられると思っていたが、12時半に通過。
後ろを振り返ると六さんの身体は傾いているようにも見えたが、自業自得だろう・・・
超スローペースで登ってくる・・40分で100mのペースでは日没を迎えてしまうと判断。
六さんを涸沢小屋に置き去りにして一人で南稜から北穂高を目指すことにした。

標高2500m辺りから雨が降り出した。
さらに標高を上げて行くと雨足は強くなり登山道を流れるようになってきた。
梯子を通過していた時、突然、落雷のような強烈な音がした。
振り返るとはるか後方の稜線上から巨大な落石が、さっき登って来た登山道目掛けて走り出した。
雪渓上でかろうじて停止。
登山道まで到達せず大事には至らなかったが、恐ろしい光景を目にした。

午後3時半過ぎ、ようやく北穂のピークに立つことができたが、雨とガスで景色を楽しむことはできなかった。

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北穂高の小屋にチェックイン。
盆休みで相当な混雑を予想していたが、悪天候が幸いしてか、混雑もなく快適な時間を過ごすことができそうだ。
天候は悪くなるばかりで、雨は激しくなり、ガスも濃くなってきた。
小屋には天気図が掲示してあったが、まるで梅雨のような気圧配置に明日は絶望的な感がした。
穂高の稜線上では携帯が使用可能で、Iモードの天気サイトで、情報を収集。
明日の午前中の降水確率は10%、午後からは50%の予報が出ていた。

小屋には自分と同じソロの登山者が多く、同室と隣の部屋の10人ほどの人達と、消灯まで飲み明かした。

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翌朝、5時。
雨は上がっているようだが、ガスは濃く、景色は全く見ることができない。
それでもキレットへ降下して行く年配のグループが二組。
岩は濡れ、視界はほとんどない、「このコンディションでよく行くよな~」、自分は天気の回復を待つことにし、皆と小屋のテラスでコーヒータイム。

午前8時。
視界は少しだけ回復し、岩稜帯の登山道も乾き始めた。
昨晩、同室だった二人とキレットを越えることにした。

谷底まで視界は届かず恐怖心はまるでない。
ナイフリッジの「飛騨泣き」はなんとも言えない緊張感にワクワクする。
「A沢のコル」に下り立ち緊張は一旦リセット。
今度は「長谷川ピーク」を登る。
風でガスが飛ばされ、時折、下降して来た絶壁が見える。
よくも、あんな所を下りてきたと、関心する。
なんとかしてキレットの核心部をレンズに納めたいと思ったが、ガスは晴れず、画像で雰囲気を伝えることができず残念。

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最後は南岳の小屋に向かってハシゴを使い、いっきに高度を上げる。
4組の団体通過待ちでかなり時間を要してしまったが、3時間半でキレットを渡りきった。
南岳小屋で2人に別れを告げ、一人、天狗原を下る。

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この頃から視界がかなり回復してきた。
槍沢との合流では、雲の切れ間から槍ヶ岳が見えるようになり、ひたすらシャッターを切った。

本日の宿泊は槍沢ロッジに決め先を急いだ。
途中の沢で、休憩し、流れの中に手を入れた瞬間、胸元の携帯が、水の中へ。
徐々に液晶が消えていった・・・・・・・・・・・
帰宅後、新品に買い替え、大出費。

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混雑を予想していた槍沢ロッジは驚くほど空いていた。
30人ほどしか宿泊客はおらず、ベットのスペースを二人分使用でき快適だった。
到着前は知らなかったのだが、槍沢ロッジには風呂があり、石鹸は使用できないものの汗を流すことができ完全リフレッシュ。
あまりの気持ち良さに売店で「槍ヶ岳ワイン」を購入。
一人で飲んでいると、若いカップルが、つまみを持ってきてくれた。
一緒に飲むことになり、この日も、楽しく飲むことができた。
下界では、こんな出合いは、まず無いが・・
山は人の心を大らかにするのだろうか、二日続けて、良い出会いだった。

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[2008年08月22日]