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2007年02月 First Descent

埋没体験 投稿 Hiro

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Gon
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[2007年02月28日]

恐怖の雪崩訓練  GON

土曜日、目的地は天狗原。しかしピットチェックして大変危険な状態であることがわかった。雪柱を掘り出しただけで滑り落ちていく。そのため安全と思われる部分を滑り下山したのである。この選択肢は正しかったと思う。

先週私が温泉に入りに行くかビーコン練習かと迷ったと挙句に温泉に入ったわけだが、天狗原撤退後、Hiro司令官はもうひとつの私の選択肢であったビーコン練習を行うよう指令を出した。私はその言葉にひどく感激したものである。
訓練は二度行われた。やはりしばらくしていないと忘れるものだ。そのためHiro司令官の檄が乱れ飛んだ。持っていたストックを今にも我々の脳天に振り下ろさんばかりの形相で睨む。特にビーコン捜索隊出発後の行動が遅いこと。そしてゾンデでの捜索が画一的でないことに不満のようだった。
私は思った。ターゲットとの距離がわかればゾンデ隊やシャベル隊も把握しやすいのでは?そして準備ももっと急ごうと意識がでるのでは?と。

私は光栄なことに二度目の訓練においてビーコン隊隊長に任命されたためターゲットまで何メートルか言う事にした。距離を言うことは良かったが、今回はビーコンが深く埋められていたためビーコンでなかなか見つけることができなかった。雪崩に巻き込まれた場合浅いところに埋まっているとは限らない、深いところに埋まっていることもある。私はそのことが頭から抜けていた。ターゲットに近づいた場合ビーコンの距離表示が1M以下になって当然と思い込んでいたのである。そのため特定に時間がかかってしまった。

常に鋭い眼光が光っているHiro司令官はそれを見逃すはずがなかった。司令官はおもむろにわれわれの前に立つと厳しい言葉を私に投げつけた。

「雪崩に巻き込まれたら深いところに埋まっているかもしれんだろ!考えろよ!!!」
「ゴン、てめえが早く位置を特定しないから全体として遅れたんだ、こんなんじゃ、巻き込まれたやつは死んでるよ。お前が命を奪ったのとかわんねぇんだよぉ!」


私はHiro司令官の怒号にちびりそうになった。そして矢継ぎ早に恐ろしい言葉がHiro司令官の口から発せられた。
「ゴン、埋まっている人間の気持ちを体験させてやろう、そうすればどれだけ早く見つけないといけないかわかるだろう。ケケケッケ」。
司令官はニヤリと笑うと、薄笑いを浮かべて真っ先にシャベルをとり、一心不乱に穴を掘り出した。一瞬我々は呆然と見るだけだった。

「なにやっているんだ、自分で墓穴を掘れや」

またもやHiro司令官の口からは恐ろしい言葉飛び出してきた。
私は耐え切れなかった。この場からすぐにでも逃げたしたいと思った。でも逃げたら負けだと思い耐えたのである。
そしてとうとう穴が掘れたのである。私はすぐさま有無を言わさず穴に入れられた。私が逃げられないように目を光らせている。とHiro司令官は思わぬ言葉をまたもや発したのである。

「ゾンデで突いてやろう、お前にはピッタシだ。みなも突いて感触を確かめよ」

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眼光鋭い司令官の前では遠慮と言うものはしてはいけない。他の隊員はそのことをよくわかっているために思いっきり私の体にゾンデを突き刺す。そのたびに私の口からは嗚咽が漏れた。私は耐えていた。ただ一人だけ手を抜いてくれたものがいた。鈴木隊員である。私は心から感謝した。しかしケイ隊員のまるで憎しみをこめたかのような思いっきりのより突き刺し方にふと声を発してしまったのである。司令官は耳もよい。聞き逃すはずがなかった。私を穴から引っ張り出すとまたもや恐ろしい言葉を吐いた。
「お前の竪穴式住居を作ってやろう、そこから出ろ」
「?」
「おい鈴木、お前手を抜いただろう。俺は真剣にやらないやつは嫌いなんだ。ゴンの代わりに穴に入れ」
鈴木隊員は私が今まで入っていた穴に入れられ、雪で完全に埋められたのである。身動きを取れない鈴木隊員を見ているとゾッとした
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その作業が終わると次は私の番だった。Hiro司令官がスコップを取り、人間が立てるほどの深い穴を掘り始めたのである。そして私を再び穴に放り込んだ。そして穴に雪を入れると雪面上では首から上しか出ていない状況となった。まったく動けない状態となった。司令官の優しさであろうか、穴に入れられた雪は無理やり詰め込むことはしなかった。なのにまったく動けなかったのである。Hiro司令官は知っていて無駄な体力を使わなかっただけだったのである。
雪崩は恐ろしい。まざまざと感じたのである。
埋められながらふと私の頭にある映像が浮かんだ。

「まさか、これは・・・・・」

私はつばを飲み込もうとした、しかしもはや飲み込む唾さえないぐらいに恐怖でのどはカラカラになっていた。
私はかつてある書物で見たことがある。江戸時代罪人を首から下を地面に埋めて竹製ののこぎりで通行人に引かせると言う極悪な処刑法を。
司令官は私が悟ったことを確認して無言のままスノーソーを私の首の横に置いた。
ただ誰も引くものはなかった。
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私は雪崩の恐怖を身をもって体験できて幸せであると思った。これもHiro司令官の厳しい指導のおかげである。感謝したい。そして私は誓った。雪崩が起きても必ずやみんな助けるぞと。
[2007年02月28日]

二股温泉レポート  GON

白馬火祭りの会場では雨が降っていた。天気予報や気温チェックなどしていると日曜日は雨か、雪が降ったとしてもべちゃべちゃで面白くもなんともないだろう。土曜日の無名沢-ガラガラ沢黄金ルートを滑ったことで心の貯金が十分にあった。だから日曜日滑らなくても良いと思っていた。

しかし朝はいつものように起きてしまった。雪がわずかしか降っていないことを確認するとすぐに布団のなかでおねむ。FDではめったにないゆっくりとした朝食をとり、だらだらしているとふと私の頭の中では何か動きたいという衝動に駆られた。
ビーコンの練習か温泉に行くか。しかしべちょべちょの雪の中に行きたいと言うものはおらず断念。そこでもう一つの選択肢温泉に行こうとした。
「疲れを取りたい」
物言わぬ体の悲鳴を感じたのだろう。
金を払う温泉は掃除のため11時ぐらいからしか開かないという。これはどうしたものかと思っていると、悪魔のささやきが聞こえた。
「二股の林道途中にある天然温泉に行くべし!」
おおっ、白馬を活動拠点とするもの、ありとあらゆる自然を満喫しなければならない。
そう思った私はいてもたってもいられなくなった。しかしそんな温泉に行こうと言うつわものはなかなか現れない。
そこで無理に丹ちゃんにお願いして連れて行ってもらう事になった。丹ちゃんが行くとなれば中ちゃんも、そして撮影するためにケンタが行く事になった。

今雪が降っている。これから目指す温泉は着替える場所もないらしい。もちろん屋根なんてあるわけがない。そこで天気がよければ行っていたかもしれない一ノ背髪で川を渡る時に使用するつもりだったゴミ袋を持参し、脱いだ服を入れることにした。


GONを隊長にGON探検隊の精鋭4人が出発したのである!!
普段ならこれからハイクするための前段階として二股に車を置きに行くのだが、今回は温泉を味わうというまたいつもと違った緊張感に車内は包まれていた。
車はあっという間に二股についた。
緊張感が高まる!!
凶暴な熊にあうかもしれない!マムシも出現するのか?タランチュラは大丈夫か?
色んな危険が頭を駆け巡る。
二股林道


足元の悪い中、いつ危険な目に会うかわからないのでヘルメットをかぶり一歩一歩温泉を目指して力強く歩き始めた。
はじめはすぐに見つかるとタカをくくっていた。しかしさすが白馬。我々の侵入は歓迎しないようだ。
いい加減みつからないのか?と探検隊の隊員の一人がつぶやいたときである!!!
なんと崖の下にブルーシートで囲んだ風呂らしきものを発見したのである!!
温泉発見


これでは八方へのBCの帰りでは見つからないはずであった。
ふと私の頭に一つの疑念がわいた。
まさかイエティーが作ったのではないか?
そうでなければこんな崖の下という見つかりにくい場所に造るはずがない。
周りに生活の痕跡がないか見渡す。しかし我々には発見できなかった。では一体誰が、いつ、何のために作ったのだろう?
我々の頭の中でさらにいろいろな疑問が駆け巡った。
中谷隊員と丹野隊員が危険を顧みず、調査をするために崖を降りていった。なんと勇気ある行動。隊長として優秀な部下を持ち心強く思った。
そして2人は風呂らしきところに無事たどり着いた。
しかしなんということか、いきなり手を突っ込んだのである!!!!
やけどするかもしれないし、もしかして毒性の強い液体かもしれない!この慎重さを欠いた行動には少々驚きを隠せなかったが、優秀な隊員のことだ、大丈夫だと言う判断をしてのことだろう。
調査


そして2人の隊員が突如叫んだ!!!!
驚愕の事実が明らかになったのである!!









「隊長、水です!!!!」

がーーーーーん。
温泉が暖かいものだと先入観があったためなんという衝撃を受けたことか。
いや、そもそも本当に温泉なのか?
私は隊員の声に導かれるように崖を降りていった。
「あとは隊長に任せてくれ」
そう言うと勇気ある二人の隊員は安全な崖上に戻っていったのである。
ブルーシートの中には液体がたまっていた。中には枯れた葉っぱが沈んでいた。
毒かもしれない、強力な毒で葉っぱを枯らしてしまったのではなかろうか?
隊長の確認


私は手を恐る恐る突っ込んでみた。
刺激はない。水??
いや違う。
水ならば我々が泊まっていた旅館の洗面台の水のほうがはるかに冷たかった。
逆に少々暖かさを感じた。
やはりこれは温泉である!!
私は興奮していた、まさにそのときである!
まさか安全なところにいたはずの隊員が「白馬何とか開発」という者に捕まっているではないか!!
私は目の前の温泉らしきものをまずはあきらめ隊員2人の無事を祈った。この場ではどうすることも出来なかったのである。
すぐに危難は去ったようである。
隊員の報告によると白馬なんとかが言うにはかつてはここに温泉が作られていたという。しかし国有林のために私的な風呂場は壊したとのこと。
なんということか、我々は出発前に何度も地図で確認していた。国土地理院発行の地図にも温泉マークが確かに書いてあったのである。国はこの事実を隠そうとしているのか!いや、国は堂々と地図に記載している。白馬なんとかはもしかして地図に書かれたら何か都合の悪い事があるのか??一体何者なのだ??

危難が去ると我々の周りには静寂が訪れた。
この場所にはもう雪の降る音しか聞こえない。先ほど途中だった調査に私は戻った。
再度緊張感が増した。
もう一度手を入れて確認する。やはり温泉だ。間違いない。いわゆる冷泉というやつかもしれない。
私は何かに取り付かれたかのように服を脱ぎだした。
脱衣


しかし何かがあるとはいけないのでヘルメットをかぶり、目を守るためゴーグルをした。
そしてそのブルーシートの中の液体に浸かったのである。
寒くない。
いや、むしろ気持ちが良い。
水質は滑らかであった。これはまさに白馬特有の温泉の特徴ではないだろうか。
私が気持ちよく入っていると突如雪の玉が私の入っている温泉めがけて投げ込まれた。
攻撃!


まさか、イエティーの仕業か?私は彼のテリトリーを犯してしまったため攻撃を受けたのか?いや、さきほどの白馬何とかの攻撃か?
このときほどヘルメットやゴーグルをしていて良かったと思ったことはなかった。
幸運にも私には当たる事が無かった。
私は危険を回避するべく、気持ちよく入っていた温泉を出、急いで着替えた。そして一目散に崖を登り危険を回避する事が出来たのである。
崖の上は静まり返っていた。一体あの雪の玉はなんだったのだろう?今振り返っても不思議である。
撤退



我々はまた新たな白馬の自然を味わう事が出来た。
ここにFirstDescentの新たな記録が刻み込まれたのである。
[2007年02月21日]

GON新案実用申請中!?  GON

Dルンゼに行ったときのことである。ふと思った事があった。
スノーシューのヒールアップ結構疲れるな。これぐらいの坂だったらまあヒールを上げなくても歩いていこう。
でも紐を引っ張ったら簡単に上げれたら良いのに。。。。。

そこで歩きながら考えた。
ふと気づいたのである。
俺って天才だ!!!

なんだって?自分で天才と言う奴は頭がおかしい??
まあとりあえず読んでみてよ。
でもこんな風にしている人は見たことないから「おおっ」って思うかも
ほな今からテレビショッピング風に説明しますね。



やあジョージ、ヒールアップするのに苦労したことはないかい??
なになに、あるって、そうだよなぁ。
いちいちしゃがまなければならなかったよね。
意外に疲れるだろう?

キャサリンはどうだい?
ふーーむ、指が入らなくてイライラしたって?
その気持ち分かるよぉー
僕もそうだったからさ。

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そこでこれを使えばもうそんな苦労からおさばらさ♪
立ったままヒールアップができるんだよ。
いいかい?ジョージよくみててごらん。
ヒールアップのワイヤーのところに紐がついてるだろう?
そしてその先にはわっかになっていて取り外しが出来るようになっている。
これで何か思い出さないかい?ジョージ。
うーーん、なんだろうなぁ?

ああ、わかったわ!
キャサリンなんだい?
スノーボードのリシューコードよ!!
正解だよ、よく分かったね。
リシューコードのように足に付けておいて、急斜面になったときにこのコードを上げるとヒールアップが楽にできるんだ。
わかったかい?
GON、あなたはなんて賢いんかしら。感激だわ。
僕もとても気に入った。GONは天才だね。
さあ、これが気になる方は今すぐGONまでご連絡を!

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少々おふざけが過ぎたが、これによって随分と体力の消耗とイライラが防げるとこが実証されたのである。これでハイクが少しだけ楽しくなること間違いなし!!

片方の紐350円ぐらいで作れるので是非試してみてください。
[2007年02月20日]